植芝盛平開祖の高弟の中でも、特に群を抜く技量の持ち主だった塩田剛三先生が、それまでの分かりづらかった技法や稽古のやり方を整理し、初心者にもわかりやすい形に体系付けたのが、「養神館合気道」です。
生前、合気道の師範としては珍しくTV番組等にも積極的に出演し、いとも軽く大男たちを投げ飛ばしていた塩田先生の妙は、先生がご逝去されて20年以上たった今でも、DVDやYouTubeなどで数多く目にすることができるでしょう。
養神館合気道の技法的な特長は、構えや基本動作がしっかりしていて、それぞれが基本の技に直結しているということ。そのため基本動作がスムーズに行えるようになると、複雑な動きの技でも無理なく習得することが可能になります。
塩田剛三先生の最晩年の内弟子だった千野先生が、剛三先生の技と心を伝えていきたいという想いで2010年に立ち上げたのが「養神館合気道隼」です。
2017年に千野先生が養神館本部道場を退職後、道場名を「合気道隼」と変更。現在、東京都や神奈川県など関東を中心に、大学や公共施設・カルチャーセンターなどさまざまな場所で稽古を行っています。
剛三先生が残された型の一つ一つの意味を大切にする千野先生は、子供やシニア、女性にも、優しく丁寧な指導を行っています。
また、本格的な武術としての合気道を極めたいという方は、剛三先生直伝の高度な技法を学ぶことができます。
会員は女性も多く、年代や合気道を学ぶ目的はさまざまです。しかし、合気道を心から楽しむ気持ちはひとつ。老若男女、和気あいあいと楽しく稽古を行っています。
千野先生はおっしゃいます。「合気道を学ぶということは、技を学ぶだけではない。合気道的な発想や生き方、そのものを学んでいただきたい」
隼の合気道は、武道としての強さを備えていながら、無理やり力づくで行うものではありません。
試合を行わず、形稽古で身体を練り、心を練る。そこから、形だけ、格好だけでない技を学ぶことで、相手に勝つのではなく自分に勝つという、合気道の心も培われていくことでしょう。
今まで、スポーツや武道をやったことがないので心配、という方でも大丈夫です。
千野先生がやさしく楽しく教えてくれますので、ぜひ一度お気軽に体験にいらしてください。
稽古生一同、お待ちしております!